熊本大学病院
総合診療科
地域医療・総合診療実践学寄附講座

Message教授あいさつ

熊本大学病院 総合診療科のホームページをご覧いただき、有り難うございます。当科を代表して、ご挨拶申し上げます。

これまで熊本大学病院では、総合診療部門の立ち上げについて色々な試みがありましたが、令和3年(2021年)に内科部門の一つとして新たに総合診療科が設置されました。特定の臓器や疾患群に限定されない、横断的な内科診療を行う役割を担っています。特定機能病院であり高度先進医療を行う大学病院の中で、やや特殊な位置付けですが、どの診療科を受診すればいいのかわからない、様々な訴えや症状の方々の診療をさせていただいています。当科を受診していただくには、かかりつけ医の先生からのご紹介状が必要となりますが、今後、高齢化が進む中で、総合診療科の役割はますます重要になり、社会からのニーズも増えつつあると感じています。

平成30年(2018年)より始まった新しい専門医制度の中では、当科が主宰する総合診療医専門プログラムにより、これまで5名の方々が資格を修得されました。現在、6名の専攻医が総合診療専門医の資格修得を目指し研修中です。プログラムを運営する中では、総合診療医となるために十分な経験を積むことができるよう配慮しています。特に熊本県内の二つの医療機関、くまもと県北病院(玉名市)および天草市立河浦病院(天草市)には、当科の教員が常駐して教育と診療にあたる教育拠点を設置させていただいています。これは受け入れ側の病院、県、および大学病院の三者間協定によるものです。専攻医の教育研修はもとより、医学部学生の教育にも大きな効果をあげています。研究については、現在5名の大学院生を受け入れ、それまでの臨床経験に基づくリサーチクエスチョンに基づき、様々な臨床研究を行っています。

また当科のスタッフは、熊本県からの寄附による、地域医療・総合診療実践学寄附講座、および地域医療支援センターにも所属しています。これらの目的は、総合診療医の育成だけではなく、熊本県医師修学資金貸与学生・医師(いわゆる地域枠学生・医師)のキャリア支援を担っています。本制度の第一期生が、令和6年度末には義務償還の終了を迎える予定です。いずれの方々も様々な分野の専門医資格を収得され、熊本県内の地域の医療機関で活躍されています。

長い歴史を持つ熊本大学病院の中で、当科は発足して間もない新しい診療科ですが、皆様のご支援を受け、着実に前進し発展しつつあります。この場をお借りして、皆様に感謝申し上げます。私たちは、熊本県内地域はもとより、幅広く社会に貢献していく所存です。今後ともご指導ご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

2023年10月
熊本大学病院
総合診療科 教授 /地域医療支援センター センター長 松井 邦彦

熊本大学病院総合診療科の沿革History

当院総合診療科の沿革としては、2016年4月に地域医療・総合診療実践学寄附講座が改組され、総合診療外来、外来地域支援、熊本県医師修学資金貸与者へのキャリア支援を開始しました。
また、日本専門医機構に総合診療専門研修プログラムが認定されました。
2020年4月に救急・総合診療部の一部が改組、救急外来も担当するようになりました。
2021年3月には内科系診療科として総合診療科が開講され、卒前教育、研修医・専攻医教育に加え、大学院生の指導も行っております。

  • 201604

    地域医療・総合診療実践学寄附講座 改組
    ・総合診療科外来
    ・外来地域支援、熊本県医師修学資金貸与者へのキャリア支援
    ・日本専門医機構 総合診療専門研修プログラム認定

  • 202004

    救急・総合診療部の一部 改組
    ・救急外来も担当

  • 202112

    内科系診療科として総合診療科が開講
    ・卒前教育、研修医・専攻医教育に加え、大学院生の指導

Mission理念・目的

理念Mission

超高齢社会において増加・多様化する地域の医療ニーズに対応するため、
熊本県内の地域医療に従事する医師を確保し育てていくことにより、
県内の医師不足、医師の地域偏在の解消に貢献する。

  • 地域医療に従事する医師の確保と育成

  • 医師不足と地域偏在の解消

  • 超高齢社会における地域の医療ニーズに対応

目的Aim

理念達成のために、以下のような取り組みを進めることとする。

  • 熊本県内の地域医療に従事する医師の育成・確保
  • 将来の地域での勤務を見据えた卒前からの地域医療教育
  • 総合診療専門医等の育成に向けて継続的かつ実践的な教育・研究体制の充実
  • 地域の医療機関における診療支援
  • 地域医療及び総合診療に関する調査・研究

業務内容Action

当「熊本大学病院総合診療科 / 地域医療・総合診療実践学寄附講座」では、主に以下の業務内容を想定して、「熊本大学病院 地域医療支援センター」と密接に協力しながら、活動を行って参る予定です。

診療

01熊本県内の地域医療に従事する医師の育成・確保
02熊本県内の地域医療機関における診療支援
03その他、大学内外で求められる診療ニーズへの対応

教育

01卒前における地域医療、総合診療関連の臨床教育
02卒後における地域医療、総合診療関連の臨床研修の実施
03「総合診療専門医」プログラムの実践とその教育体制の構築

研究

01地域医療、総合診療におけるプライマリ・ケア関連の諸研究
02医学教育関連、臨床疫学関連の諸研究

地域貢献

01地域医療支援センターおよび熊本県等との協議・連携での地域医療体制の構築への協力
02県修学資金貸与学生を含め、地域医療に貢献する人材の養成とその支援
03その他、地域の要請に応じた各種支援活動(震災復興支援等含む)
詳細はこちら

PracticInformation診療案内

総合診療科ってどんな科?About

総合診療科を知っていますか?

  • 古くて新しい診療領域

    診療科としては、日本専門医機構の基本領域の19番目に新設された、「古くて新しい」診療領域になります。

  • 診療の幅広さ

    専門診療科がその診療の深さに特徴があるのに対して、総合診療科は診療の幅広さが特徴です。

  • 問題解決を図る診療科

    患者中心、全人的に問題解決を図る診療科です。

  • 包括統合的なアプローチ

    疾患だけでなく、その背景も含めて包括統合的なアプローチを行います。

  • 包括的な診療と健康増進のための総合医療

    診断のつかない特殊な疾患だけでなく、一般的な健康問題や心身の健康増進の問題も取り扱います。

  • 多彩な診療場での実践

    外来や地域支援など、多彩な診療の場で実践します。

  • 地域の医療機関と連携

    地域全体を診るという考え方に基づいて、他の専門診療科、多職種、地域の医療機関と連携します。

外来受診についてOutpatient consultation

このような場合にはご相談ください。

  • 身体のどの臓器の問題なのか、明らかでない場合
  • 多彩な症状のため、受診する診療科が明らかでない場合
  • 他医療機関で診断がつかず、お困りの方

診療の方針として

  • 患者さんを、総合的に診療します。必要に応じ、専門診療科をご紹介、近医へのご紹介、あるいは当科で継続して診療します。
  • 身体的な問題のみならず、心理的要因、社会的要因の問題がある場合、それぞれの問題に、可能な限り対応する診療を行います。
  • 地域の医療機関と連携し、診療に当たります。

ご準備いただきたいものWhat you need

当院は、完全予約制です。かかりつけ医療機関からの紹介状を持参の上、外来予約センターでの予約をお願いします。

ご注意いただきたいことAttention

  • 同日の他科への受診や紹介は、急患以外はできかねますので、ご了承ください。
  • 当科は、入院病床がございません。
    結果的に入院が必要になる場合には、他科もしくは他病院の当該診療科にお願いすることになります。
  • 大学病院では、画像検査や機器を用いた特殊な検査は、原則、予約の上に行われるため、検査までに時間を要します。
    受診の際には、これまで受けられた検査の結果を、可能な限りお持ちください。

地域を担う総合診療医の育成と地域医療支援Development of general practitioners and support for regional medical care

当科では、日本専門医機構認定の総合診療研修プログラムを運用しています。
医学生や研修医・専攻医の、総合的な診療能力を養成するため、臨床の場で、実習・研修も行っています。
これらを実践していくことで、わたしたちに求められている医療を提供し、人材の育成を行い、地域医療への貢献を目指しています。
医学生や研修医・専攻医が診療に参加する場合には、ご協力をよろしくお願いしたします。

診療のご案内Practice information

  • 診療場所

    外来診療棟 1階−Aブロック

  • 診療日

    月曜〜金曜

  • お問い合わせ

    (受付時間:月〜金 8:30~17:15)
    ※ただし、祝日および当院の休診日は除きます

    予約:096-373-5973
    外来:096-373-5553

詳細はこちら

これまでに取り扱っている症候・疾患Symptoms and Diseases

当科における症候名(頻度順)

以下の表は、2021年4月1日〜2023年3月31日の間に、当科外来で取り扱った頻度の多かった症候を示しています。

当科における診断病名(一部抜粋)

以下は、2021年4月1日〜2023年3月31日までの、当科外来における診断病名を一部掲載しています。

EBウイルス感染症、サイトメガロウイルス感染症、ニューモシスチス肺炎、亜急性感染性心内膜炎、クラミジア感染症、トリコモナス症、亜急性甲状腺炎、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、リウマチ性多発筋痛症、RS3PE症候群、高齢発症関節リウマチ、オスラー病、血管型エーラス・ダンロス症候群、マルファン症候群、遺伝性血管性浮腫、原発性腸リンパ管拡張症、IgG4関連ミクリッツ病、SAPHO症候群、リンパ節サルコイドーシス、ベーチェット病、シェーグレン症候群、クインケ浮腫、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、食道アカラシア、過敏性腸症候群、機能性ディスペプシア、潰瘍性大腸炎、下垂体腫瘍、特発性好酸球増多症候群、多発性骨髄腫、濾胞性リンパ腫、脊椎腫瘍、腎細胞癌、直腸癌、前立腺癌、癌性腹膜炎、成長ホルモン分泌不全症、男性更年期障害、ナルコレプシー、パーキンソン病、筋ジストロフィー、レム睡眠行動障害、周期性嘔吐症、神経性食欲不振症、自閉症スペクトラム障害、全般性不安障害、うつ病、身体症状症、線維筋痛症…

Education教育

卒前

医学部カリキュラムUndergraduate medical curriculum

地域医療・総合診療実践学寄附講座として、2022年度は以下の講義と実習を行いました。
熊本県地域医療支援センターへの依頼があった講義についても協力して行いました。

学年
科目
4年生
総合診療学
臨床実習入門
5年生
特別臨床実習
 [総合診療科(選択)]
地域医療総合演習
6年生
特別臨床実習
 [総合診療科(選択)]

地域医療ゼミ・地域医療特別実習Community medicine seminar and practice

夏季地域医療特別実習とは…

夏季地域医療特別実習は、地域医療システム学寄附講座が設置された平成21年度から始まり、地域医療・総合診療実践学寄附講座へと引き継がれ、毎年実施している本講座最大の行事となっています。
その目的は、本講座の設置と同時にスタートした熊本県医師修学資金貸与制度の受給学生に対し、毎月実施している地域医療ゼミの延長として、フィールドワークにおいて実体験することで、地域医療の抱える問題を自ら学び深く理解してもらうことや、地域医療の視点から医療保健分野のみならず、多方面から広く地域を俯瞰して見る視点を養うことです。
更には、将来地域医療に共に従事するであろう、熊本県出身の自治医科大生と友好を育む機会を提供することや、将来の自身の医療者像を考え、地域医療に主体的に関わる動機付けにつながることが期待されます。

R5年度の夏季地域医療特別実習の様子はこちら

地域医療ゼミとは…

熊本県医師修学資金貸与制度を利用している学生に対し、地域医療に関する興味・関心を深めることを目的として、5年生が幹事学生となり学生達で企画した内容を中心に毎月1回開催しているものです。

地域医療ゼミの開催時間

18:00~19:30

年間スケジュール

年 月 内容
令和4年
(2022年)
4月21日(木) オリエンテーション(対面)
5月19日(木) 学生企画:自治医生も聞くという観点で熊本大学医学部の6年間の地域枠の義務とキャリアについて発表(オンライン)
6月16日(木) 学生企画:多職種連携(オンライン)
└学生 多職種連携に関してアンケート調査
└ささえあい医療人権センターCOML 山口育子氏 講演
7月21日(木) 夏季地域医療特別実習説明
8月 延期
9月15日(木) 地域病院 説明会
└第2、3グループの医療機関より
・多良木病院
・上天草総合病院
・湯島へき地診療所
10月20日(木) 地域病院 説明会
└第2、3グループの医療機関より
・阿蘇医療センター
・小国公立病院
・河浦病院
・新和病院
・栖本病院
・牛深市民病院
・御所浦診療所
11月17日(木) 学生企画:シネメデュケーション
12月15日(木) 学生企画:自治医科大学生企画
令和5年
(2023年)
1月19日(木) センター企画:制度とキャリア
2月17日(金) 医学生・研修医をサポートするための会(joint)
3月24日(金) 追いゼミ・追いコン

特別臨床実習Clinical clerkship

特別臨床実習(クリクラ:クリニカルクラークシップ)

5年〜6年生

授業の目的

診療チームに参加し、その一員として診療業務を分担しながら医師として最低限必要な医学知識、臨床推論、臨床判断・技能・態度などの能力を身につけることを目標とする。

01熊本大学病院
02くまもと県北病院
  (旧 公立玉名中央病院)
03天草市立河浦病院

各医療機関の学生受け入れ人数

施設名
2018-
2019
2019-
2020
2020-
2021
2021-
2022
2022-
2023
2023-
2024
熊本大学病院
5
4
7
5
5
11
37
くまもと県北病院
6
18
17
28
36
26
131
天草市立河浦病院
2
6
7
15
合計
11
22
24
35
47
44
183

特別臨床実習:総合診療科(選択)Clinical clerkship:General medicine

この「総合診療科」実習は、医学部のカリキュラムのひとつであり、総合診療科が支援しているものです。くまもと県北教育拠点と河浦教育拠点を中心に、3週間の実習を行っています。毎年、大学病院及びくまもと県北教育拠点、河浦教育拠点の3か所で実習を実施しています。

各病院のスケジュール

くまもと県北病院
1週目 病棟回診 モーニングレクチャー プライマリケアレクチャー 病棟回診 病棟回診
外来研修(小山) 病棟回診 病棟回診 外来研修(田宮) 外来研修(中村)
外来レビュー 外来研修(小山) 外来研修(田宮) 外来レビュー 外来レビュー/各種講義
病棟研修 外来レビュー 訪問診療(安成or佐藤) 病棟研修 病棟研修
新患カンファレンス 多職種カンファレンス 病棟回診 緩和ケア回診 病棟回診
自己研修 病棟回診 振り返り 振り返り 週間振り返り
振り返り 自己研修 自己研修 自己研修
自己研修
2週目 病棟回診 モーニングレクチャー プライマリケアレクチャー 病棟回診 病棟回診
外来研修(小山) 訪問看護 病棟回診 外来研修(田宮) 外来研修(中村)
外来レビュー 外来レビュー 外来研修(武末) 外来レビュー/各種講義 外来レビュー/各種講義
病棟研修 多職種カンファレンス 訪問診療(安成or佐藤) 病棟研修 病棟研修
病棟回診 病棟回診 病棟回診 緩和ケア回診 病棟回診
新患カンファレンス 振り返り 振り返り 振り返り 週間振り返り
自己研修 自己研修 自己研修 自己研修 自己研修
3週目 病棟回診 モーニングレクチャー プライマリケアレクチャー 病棟回診 病棟回診
外来研修(小山) 訪問看護 病棟回診 外来研修(田宮) 外来研修(中村)
外来レビュー 外来レビュー 外来研修(田宮) 外来レビュー/各種講義 外来レビュー
病棟研修 多職種カンファレンス 訪問診療(安成or佐藤) 病棟研修 総括
病棟回診 病棟回診 病棟回診 ジャーナルクラブ
新患カンファレンス 振り返り 振り返り 自己研修
自己研修 自己研修 自己研修

天草市立河浦病院
8:30~ 外来研修 訪問看護 外来研修 施設研修 内視鏡
10:00~ 外来研修
12:00~ 休憩
13:30~ 施設回診 病棟研修 訪問リハ 施設研修 訪問診療
15:00~ 多職種カンファ
16:30~ 振り返り

熊本大学病院 総合診療科
8:45~9:00 オリエンテーション(注)
9:00~13:00 外来実習
13:00~14:00 昼休み
14:00~16:00 外来後実習 ケースカンファレンス 外来後実習
16:00~17:00 振り返り

(注) 実習第1週の初日のみオリエンテーションを行います。
場所:外来棟4F 総合診療科医局

卒後

初期臨床研修Postgraduate clinical training

当講座では、以下の卒後臨床研修プログラムを提供しています。

熊本大学病院卒後臨床研修プログラム自由設計コースの内科研修:総合診療科

熊本大学病院群卒後臨床研修プログラム総合診療・地域医療特化コース

詳細はこちら

専門研修Specialty training

当熊本大学病院総合診療科では、以下の「熊本大学総合診療専門研修プログラム」の募集も行っています。

熊本大学総合診療専門研修プログラム

詳細はこちら

教育拠点

くまもと県北拠点Education branch in Tamana

活動概要

くまもと県北教育拠点は2015年4月、公立玉名中央病院に地域医療の支援及び地域医療の実践教育を行うべく開設されました。2名の常駐寄附講座教員でのスタートでしたが、2021年3月、玉名地域保健医療センターと合併し、新たに「くまもと県北病院 くまもと県北教育拠点」として移転し、2023年3月現在、指導医5名、総合診療専門医研修の専攻医1名に加え、さらに地域医療・総合診療実践学寄附講座から人的サポートもあり、病院の診療支援および実践的な教育の提供を継続しています。

2022年卒後臨床研修プログラム研修医(基幹型1年次:8名、2年次:4名、協力型:計1名)特別臨場実習(クリニカル・クラークシップ)の「総合診療科」の受け入れも積極的に行っております。
地域医療・総合診療実践学寄附講座スタッフは、医学生、初期研修医、専攻医とともに総合診療科として救急外来、一般外来、入院、在宅医療に取り組み、地域の医療を支援しつつ、実践的な教育を行っています。
8年経過した現在までに、診療面については救急車不応受率4%を下回り、救急車受け入れ台数も2800台/年以上を維持し(いずれも県北地域最高の成績)、入院患者数も右肩上がりの業績を達成しております。その結果、2022年度は基幹型研修医は定員の8名がフルマッチを達成し、2023年度も7名がマッチしました。

新型コロナウイルス感染(COVID-19)についても、田宮医師が対策委員長として指揮し、総合診療科も院内の感染対策チーム、有明保健所、郡市医師会および近隣の感染症指定病院と連携をとり、COVID-19のトリアージ業務、外来・入院診療ローテーションに感染チーム医師・呼吸器内科医師とともに参画しています。

一方で、コロナ後に向けた取り組みも既に開始し、中でも国際交流の機会を広げるべく、拠点が中心となり、タイ国のメーファールアン大学との教育協力が2023年4月から再開しました。
2021年10月に田宮医師が病院長に任命され、新体制の下、くまもと県北病院及び当拠点は、地域医療において円滑に発展し、行政並びに玉名郡市医師会とも引き続き協力し、更に発展すべく、尽力する次第です。

  • 2019年 最初の教育協力協定調印式

  • タイ国 チェンライのメーファールアン大学病院

活動報告

教育活動:特別臨床実習

熊本大学医学部の1ターム3週間の特別臨床実習(総合診療科 クリニカル・クラークシップ)をくまもと県北教育拠点で受け入れています。
本年度も各学生に入院患者の担当を割り当て、それぞれが日常診療業務に医療スタッフの一員として診療に参加し、診療の中から自らのクリニカルクエスチョンを見出し、これに基づいた論文検索から担当患者への適応までを期間内で実践することとし、学習成果の発表を抄読会形式で実施し、評価の場としております。

コロナウイルス感染症の蔓延の伴い、時に訪問看護実習が中止されたり、実習そのものが中断されることがあり、院外実習のカリキュラムが十分に遂行できない状況がありました。そんな逆境の中でも訪れた学生は積極的に実習に参加し、コロナ禍でこそ経験できた実習を含め、最低限の成果は得られたものど考えます。

2022年度以降、依然としてCOVID-19診療を行いつつ、診療を通した教育を更に発展させ実行する為には、科学に基づいた予防策を十分に実施し、指導医、専攻医、研修医、医学生の「屋根瓦式」の指導・教育体制が不可欠です。今後の引き続き多くの医学生が満足できる地域での医学教育の環境、質の向上に努めたいと思います。

救急外来に設置された安全キャビネットとLAMP機器

教育活動:初期臨床研修(総合診療科研修)

2022年度はくまもと県北病院の基幹型研修プログラムに8名の研修医がマッチし、基幹型2年次4名と国立熊本医療センタープライマリケアコースの協力型として1名、計13名の初期臨床研修医(研修医)を受け入れました。
くまもと県北教育拠点は、総合診療科研修および地域医療研修を担当し、指導を行いました。

まず総合診療科研修で研修医は、外来・入院・訪問診療を研修し、自らが診療の始めから終わりまでを一貫して実践し、研修医中心の参加型研修を実践しました。研修医は患者を「主治医」として担当し、指導医との連携の中で中心的な役割を担います。この事で、研修医からは「自分の患者」という意識が芽生え、責任感と医師になったことの実感が得られたとの評価を得ています。
今年度は、コロナウイルス感染拡大の影響を受けつつ、十分な予防策を取った上、可能な限りの実習を実践しました。
結果、2023年度の基幹型卒後臨床研修医は7名マッチを達成しました。

くまもと県北拠点における週間スケジュール

1週

2週
7:30 プライマリケアレクチャー
8:00 救急合同カンファ モーニングレクチャー プレゼン研修
8:30 医局ミーティング/総合診療科入院患者棟回診
9:00 外来研修 外来研修or訪問看護 外来研修 外来研修or訪問看護 外来研修
13:30 外来レビュー 外来レビュー 訪問診療
or
緩和ケア回診
(不定期)
or
病棟研修
外来レビュー/各種講義 外来レビュー
15:00 病棟研修 リエゾンカンファ 病棟研修 病棟研修
16:30 新患カンファレンス 病棟研修 皮膚科合同カンファ
17:00 振り返り 週間振り返り
17:30 自己研修
3週 7:30 プライマリケアレクチャー
8:00 救急合同カンファ モーニングレクチャー プレゼン研修
8:30 医局ミーティング/総合診療科入院患者棟回診
9:00 外来研修 外来研修or訪問看護 外来研修 外来研修or訪問看護 外来研修
13:30 外来レビュー 外来レビュー 訪問診療
or
緩和ケア回診
(不定期)
or
病棟研修
外来レビュー/各種講義 外来レビュー
15:00 病棟研修 リエゾンカンファ 病棟研修 病棟研修
16:30 新患カンファレンス 病棟研修 TMEC 皮膚科合同カンファ
17:00 振り返り 週間振り返り
17:30 自己研修

モーニングレクチャー

  • モーニングレクチャーとは、各診療科、部署のエキスパートから実践に即した知識や技術を学ぶ場です。写真は、眼科医による眼底鏡の使い方指導の風景です。
    指導は医師に限らず、様々な職種のスタッフに協力していただき、幅広いテーマの研修が可能となっています。

講演会・セミナー

コロナウイルス感染の蔓延で講演会・セミナーは多くがオンラインとのハイブリッド開催となりました。
その中で「日本内科学会九州地方会」「有明地区研修医合同カンファレンス」「日本プライマリ・ケア連合学会九州地方会」はWEB開催となり、初期研修2年次の嶋永先生が症例発表を行いました。
尚、嶋永先生は内科学会地方会で奨励賞を受賞されました。

総合診療専門医(専攻医)研修

くまもと県北教育拠点およびくまもと県北病院では、熊本大学病院 総合診療専門医研修プログラムの「総合診療Ⅱ」、「内科研修」、「小児科研修」および「救急研修」を実施しており、2022年度は1名の専攻医が研修しました。

彼らは自らの診療研修にとどまらず、初期研修医、医学生の教育の一端を担っています。
この為、病院機能もかなりの部分で専攻医に依存する部分も多くなっており、専攻医の負担を軽減するシステムの構築(働き方改革)と総合診療専門医研修プログラムへのリクルートは重要になっています。
その様な中、2023年度からは2名の新しい専攻医を迎えることになり、今後の発展に期待されます。

診療

くまもと県北病院で、総合診療科での外来および入院診療を行っています。また、他診療科からの相談(院内コンサルテーション)や救急診療にも携わりました。
総合診療科での診療に当たり、くまもと県北教育拠点に常駐する指導医5名(内科専門医・指導医、プライマリケア認定医・指導医、病院総合診療認定医・指導医、リウマチ専門医、総合診療専門医、家庭医療専門医、血液内科専門医)の他、研修医、地域医療・総合診療実践学寄附講座の教員も外来診療、救急医療に携わりました。

くまもと県北病院 総合診療科外来担当医表
田添
草野
足立
松井
中村
草野
中村
小山
田添
足立
小山
大里
佐藤
(午後)
小山
(午後)
小山
(午後)
佐藤
(午後)

年間診療報告

  • 玉名拠点開設から8年目となりますが、医学生、初期研修医、専攻医および地域医療・総合診療実践学寄附講座スタッフがチームを形成し、総合診療科外来として外来診療および他診療科からのコンサルト対応を行うとともに、平日の救急外来を担っています。

    コロナ禍で受診控えで受診患者数が減少する中でも、入院患者数は徐々に増加傾向にあります。
    また、救急診療では受入件数もくまもと県北地域最多を維持しており、不応需率も低い値で推移しています。

  • 2022年度 研修医 全12名
    くまもと県北病院基幹型:11名(1年次:8名、2年次:3名)
    熊本医療センター:1名(2年次)

河浦拠点Education branch in Kawaura

活動概要

河浦教育拠点は2021年に天草市立河浦病院に設置され、その年の10月よりレジデント1名の受け入れを開始しました。
また、クリクラとして総合診療、地域医療で熊本大学医学部の学生を受け入れています。2022年度も総合診療5名、地域医療2名を受け入れました。今後もさらに受け入れ数を増やすことを目標にしています。

教育活動

クリクラとして総合診療、地域医療ともに希望がある際に受け入れを行う。
(同時に1~2名程度)

教育活動:クリクラ・初期研修・後期研修・その他の教育活動について等

クリクラ:総合診療5名、地域医療2名

教育活動:その他、個人的に申し入れがあった他大学学生の病院見学・実習あり

初期研修:熊本赤十字病院より4名
後期研修:総合診療科 本田医師

外来担当一覧等

鶴田
鶴田
鶴田
下地
下地

年間診療報告

診療

外来患者数、入院患者数、在宅診療患者数とも、1年前と比較して患者数の増加があります。
一年前は途中までレジデントがおらず総合診療科医一人だったため、医師数増加したことも患者数増加の一因ではありますが、それだけではなく、特に外来、在宅については着実に総合診療科への患者の認知、定着があると考えられます。
実際、自分自身の外来予約患者数は昨年に比較し増加しています。
また、レジデントは特に発熱外来で外来診療に大きく貢献してくれました。

院内活動

在宅業務の院内職員を中心に、院内活動の活性化を図ってきました。2022年春からは、院内多職種メンバーの意欲から、Advanced Care Plannning(ACP)についての活動を院内外で行っていくことを開始しました。
そのため、ACP委員会を院内に設置し、勉強会や広報活動などを開始するようになりました。
また、院内外での勉強会などの活動を行ううえで必要なファシリテーションスキルを磨きたいと院内有志から希望が挙がり、ファシリテーションの勉強会を不定期ですが行うようになりました。現在も院内スタッフのスキル向上に取り組んでいます。
その他、パソコンや携帯電話操作が苦手な職員を対象にZOOMの使い方講習を行い、オンライン勉強会への参加を促す取り組みも行いました。

地域活動

天草西地区地域の多職種合同の連携チーム「しきちの会」のメンバーとして多職種とのかかわり、研修会などの取り組みをおこなってきました。
一般向けの勉強会はコロナ禍のためなかなかおこなえませんでしたが、3月の河浦地区での祭りには病院として参加し、健康に関する啓発活動を行いました。
また、行政と連携し、河浦地域で比較的多い糖尿病への啓発活動、健診の啓発活動、病院との関わりのない高齢世帯への訪問調査などの検討や実施を行ってきました。
その他、当院は国診協関連病院であることもあり、国診協若手の会世話人として全国規模で国診協の勉強会などを行うメンバーとして活動しています。

セミナー

診療

月日
行事
6月22日
院内勉強会(成人学習)
6月頃放送
ケーブルテレビ健康講座(フレイルについて)
9月14日
症例勉強会(肝内胆管癌症例:本田先生発表)
10月26日
地域多職種勉強会(ACP)
11月1日
社会福祉協議会講演会(糖尿病)
11月25日
国診協若手の会勉強会(診療所経営)
2月24日
国診協若手の会勉強会(行政との付き合い方)
2月27日
院内勉強会(ACP)

スタッフから一言

  • 河浦病院に赴任して2年目となりました。コロナ禍のため診療の上で特に大変な時期があったり、院外活動の制限などで地域活動や教育活動がやりにくかったりも多々ありましたが、できることを行いながら無事に過ごして来れました。レジデントも一名が通年で在籍し、学習者のペースに合ったオーダーメイドの教育を行えていると思います。

    個人的には、若いころから興味があったHANDSに推薦いただき、九州版のK-HANDSに参加し、久しぶりにどっぷりと学習者として学びの時間を作るいい機会になりました。これも今後の教育や組織運営など様々な活動に生かしていきたいと思います。
    学生実習については、へき地における生の地域医療を実感してもらい、やりがいを感じてもらえるように考えてプログラムを作っています。次年度からはさらに地域で医療を行うことの楽しさ、充実感を感じられるよう、他施設と連携して院外活動を増やして取り組んでいこうと考えています。

    後期研修についても、レジデントの入れ替えなどもあるため、それぞれのニーズや将来像にあわせて組んでいく予定です。院内での診療だけでなく、地域の多職種や住民との対話や勉強会、院内活動や地域活動の企画の計画、乳幼児健診や学校医活動なども行えるよう計画しています。
    年度もよろしくお願いいたします。

CommunitHealthcare地域医療支援

地域医療支援Community healthcare support

大学病院においては、「総合診療科」の外来診療を月曜日から金曜日まで実施し、専門診療科以外の受診を目的とした初診患者を中心に診療を行っております。また、大学病院の救急外来診療等も担当しております。
その他の熊本県内の医師が不足している病院に対し、県からの要請に基づき、診療支援活動を行っております。

大学病院 総合診療科外来

荒木
松井
髙栁
佐土原
北村

学外診療支援

医師
診療場所
松井

くまもと県北病院(週1回)

荒木

上天草総合病院(週1回)

荒尾市民病院(週1回)

佐土原

小国公立病院(週1回)

阿蘇医療センター(週1回)

髙栁

上天草総合病院(週1回)

御所浦診療所(週1回)

北村

そよう病院(週1回)

くまもと県北病院(週1回)

Research研究

本学では、医学系研究に協力して下さる方々(以下研究対象者)の利益と安全を守り、安心して研究に参加していただくように心がけております。こちらに記載されている研究については、既存の研究の目的のため収集・保存された試料・情報を用いる研究で、直接研究対象者からインフォームド・コンセントを取得することが困難であるため、情報公開をさせていただいております。
こちらの文書は研究対象者の皆様に、情報公開をするとともに、研究参加を拒否または同意撤回の機会を保障する為のものになります。なお、研究参加を拒否または同意撤回されても一切の不利益はないことを明記させていただきます。

研究内容Research topic

受付番号 研究の名称 研究責任者 研究期間
倫理第1547号 地域医療研修による研修医のレジリエンスの変化に関する質的研究 佐土原 道人 2018年8月20日~2024年3月31日
倫理第1572号 働き方改革のためのホスピタリスト・システムの導入に対し、米国で働く日本人のホスピタリストはどのような見方をしているか? 佐土原 道人 2018年9月20日~2024年3月31日
倫理第1732号 地域医療研修による研修医のレジリエンスの変化に関するアンケート調査 佐土原 道人 2019年6月21日~2024年3月31日
倫理第1920号 令和元年度夏季地域医療特別実習前後での参加学生の意識および知識の自己評価の変化に関する研究 佐土原 道人 2020年3月19日~2024年3月31日
倫理第1532号 研修医のストレスに関する実態調査 佐土原 道人 2018年7月20日~2024年3月31日

Staffスタッフ紹介

教員Teacher and Medical advisor

総合診療科教授
地域医療支援センター センター長

松井 邦彦

専門:

総合診療、一般内科、臨床疫学

資格:

日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医
日本内科学会指導医・認定医・総合内科専門医
日本循環器学会専門医

地域医療・総合診療実践学寄附講座 特任准教授
地域医療支援センター 副センター長

荒木 智

専門:

一般内科、循環器内科

資格:

日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医
難病指定医

地域医療・総合診療実践学寄附講座 特任助教

佐土原 道人

専門:

総合診療、総合内科

資格:

日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医
日本内科学会指導医・認定医・総合内科専門医
日本病院総合診療医学会指導医・認定医
日本医師会認定産業医

地域医療支援センター 特任助教

髙栁 宏史

専門:

総合診療、家庭医療

資格:

日本専門医機構 総合診療専門医・指導医
日本プライマリ・ケア連合学会指導医・認定医・認定家庭医療専門医
日本医師会認定産業医

地域医療支援センター 特任助教

堤 龍子

専門:

総合診療、一般内科

資格:

日本内科学会認定医

地域医療・総合診療実践学寄附講座 特任助教

北村 泰斗

専門:

総合診療

資格:

日本専門医機構総合診療専門医

指導医(くまもと県北教育拠点)

田宮 貞宏

専門:

総合診療、内科全般、血液疾患、膠原病、緩和医療

資格:

医学博士
日本内科学会認定医・総合内科専門医・教育施設指導医
日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
日本リウマチ学会リウマチ専門医

指導医(くまもと県北教育拠点)

小山 耕太

専門:

総合診療、内科全般、感染症

資格:

医学博士
日本専門医機構 総合診療専門医・指導医
日本内科学会認定医・総合内科専門医・教育施設指導医
日本病院総合診療医学会認定医・特任指導医
日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
ICD(インフェクションコントロールドクター)

地域医療・総合診療実践学寄附講座 特任助教(くまもと県北病院)

中村 孝典

専門:

総合診療、総合内科、家庭医療

資格:

日本内科学会認定医
日本プライマリ・ケア連合学会認定医・家庭医療専門医

地域医療・総合診療実践学寄附講座 特任助教(河浦教育拠点)

鶴田 真三

専門:

総合診療、家庭医療

資格:

日本プライマリ・ケア連合学会認定医・家庭医療専門医・指導医

指導スタッフMedical staff

客員教授(在アンゴラ日本国大使館 参事官(医務官兼務))

高橋 理

専門:

総合診療、一般内科、臨床疫学

資格:

日本内科学会総合内科専門医
社会医学系指導医・専門医 

客員研究員(御所浦診療所)

古賀 義規

専門:

総合診療、家庭医療

資格:

日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医

客員研究員(小国公立病院)

片岡 恵一郎

専門:

循環器内科

資格:

医学博士

客員研究員(松本内科眼科)

松本 朋樹

専門:

総合診療

資格:

日本プライマリ・ケア連合学会認定医・家庭医療専門医・指導医
日本在宅医療専門医
協力難病指定医

大学院生

武末 真希子

専門:

総合診療、家庭医療

資格:

日本プライマリ・ケア連合学会認定医・家庭医療専門医
日本内科学会認定医・総合内科専門医

大学院生(医員)

松田 圭史

専門:

総合診療、家庭医療

資格:

日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医
日本プライマリ・ケア連合学会認定医・家庭医療専門医

非常勤診療医師(熊本赤十字病院)

平賀 円

専門:

総合診療

資格:

日本専門医機構総合診療専門医

上級医(国立熊本医療センター)

久保崎 順子

専門:

総合診療

資格:

日本専門医機構総合診療専門医

上級医(湯島へき地診療所)

空田 健一

専門:

総合診療

資格:

日本専門医機構総合診療専門医

上級医(多良木病院)

永田 洋介

専門:

総合診療、内科全般

資格:

日本専門医機構総合診療専門医

上級医(そよう病院)

早川 香菜美

専門:

総合診療、在宅緩和医療

資格:

日本専門医機構総合診療専門医

非常勤診療医師(阿蘇医療センター)

松岡 隼平

専門:

総合診療

資格:

-

上級医(河浦病院)

下地 徹

専門:

総合診療

資格:

-

専攻医Senior resident

専攻医

本田 宏介

専門:

-

資格:

-

専攻医

西富 友哉

専門:

-

資格:

-

専攻医

足立 瑛彦

専門:

-

資格:

-

専攻医

田添 英典

専門:

-

資格:

-

専攻医

藤本 千里

専門:

-

資格:

-

Copyright© 2021 CUBE All rights reserved.